
急に冷え込んだ29日、東京品川区の戸越銀座商店街にある創業60年以上のおでん店には、熱々のおでんを求めて地元の住民や観光客などが次々と訪れています。
訪れた人たちは、だしがしみこんだ大根やこんにゃくなど好きな具材を選び、持ち帰り用の容器に入れてもらうと、その場でおいしそうにほおばっていました。
20代の女性は「きょうがことし初めてのおでんです。急に寒くなったし、温かいものを食べたくなって来ました」と話していました。
この店では例年、冷え込みが強まる10月下旬ごろから客が増え、これからが“かき入れ時”ですが、今、頭を悩ませているのが、物価高騰の影響です。
特に、さつま揚げなどの材料となる魚のすり身の仕入れ価格が上がっていて、例年と比べて3割ほど高くなっているということです。
このほか、卵やおでんを入れる容器なども仕入れ価格が上がっています。
店では来月からさつま揚げについては10円程度値上げすることを検討しているものの、客足が遠のかないよう、ほかの商品については値上げを行わない予定だということです。
店主の後藤学さんは「値上げすると売り上げが下がるので、なるべく現状を維持したいと思っています。これからどんどん寒くなって売れていくと思うので頑張っていきたい」と話していました。